澄んだ空気。清らかな水。生い茂る緑。美味しい野菜。
山があって、川があって。暮らすのにも訪れるにも人を魅了する長野県です。
しかし、少子化と高齢化の影響は、長野県にも影を落としています。
素晴らしい魅力たちの裏側で、多くの地域が働き手不足で、未来への選択を迫られています。
そこでわたしたちは、なにができるのかを、真剣に考えました。
若い人材に、いらしていただこう。外国からの若者と、一緒に地域を作ってゆこう。
子どもの頃から長野県で育ってきたわたしたちが、県を治める人たちに会いに行って話をし、外国に住んだことのあるわたしたちが、制度としてきちんとしたものが必要であると訴えて、皆で手を組んで外国人人材を受け入れることを、地域という枠組みから作り上げました。
迎えるには何が必要だろうか? 住む家、言語、習慣の教育、携帯電話や銀行口座などのインフラ、それから、迎える側の心構えと、家族に対するような温かな思いやりと、もうひとつ。相手を知ろうとする気持ちです。
制度や規則だけでは成り立たない人と人との向き合い、交流、つながり、助け合い。温かな気持ちがあって、歓迎する。喜んで訪れる。
そういった双方の人同士のやり取りがあってこそ、息の長い、成熟した流れを作ることができるのだと思います。
当センターは、カンボジアに長く根差した経験とネットワークを活かして、地域の方たちとともに歩める人材を、教育から派遣までお世話することを行います。
そして彼らがいつか母国に帰るときが来たら、日本で学んだことを持ち帰り、自分の家族をさらに幸せにできるように、繋げて欲しい。
それの繰り返し、積み重ねが、それぞれの国の発展に寄与することにつながるのだと、わたしたちは信じています。
それがわたしたちの使命でもあり、誇りでもあるのです。