上川外務大臣によるカンボジア地雷対策センター(CMAC)訪問

7月6日、現地時間午後2時40分(同日午後4時40分JST)から約70分間、上川陽子外務大臣はカンボジア地雷対策センター(CMAC)を訪問し、「日本の包括的な人道的地雷対策支援パッケージ」と「日本-カンボジア地雷イニシアティブ」を発表しました。

上川外務大臣はCMACのヘン・ラタナ局長から、カンボジアにおける30年以上の人道的地雷対策活動について説明を受けました。また、CMACの職員の20%が女性であり、CMACが女性、平和、安全(WPS)の視点からの取り組みを行っていることが説明されました。上川外務大臣はこれらの努力に敬意を表し、日本も人道的地雷対策の各段階でWPSの視点を念頭に置きつつ取り組んでいく意向を示しました。その後、日本政府が提供した機材を使用したCMACの地雷除去活動のデモンストレーションを視察しました。

この訪問の機会を利用して、上川外務大臣は日本の人道的地雷対策支援に対するビジョンとして「日本の包括的な人道的地雷対策支援パッケージ」を発表しました。

このパッケージの下で、日本は以下のアプローチに基づいて人道的地雷対策支援を実施します:

カンボジアをハブとした三角協力:カンボジアを中心に第三国への支援を行う。

志を同じくする国や国際機関との協力:国際会議などを通じて地雷対策を推進。

最新の科学技術の活用:日本の企業が開発した地雷探知機やAI技術を利用。

さらに、上川外務大臣は「日本-カンボジア地雷イニシアティブ」の立ち上げを発表しました。このイニシアティブの下で、日本は以下の4つの柱に基づいてカンボジアと協力を強化します:

地雷の非人道性を広く認識させる:地雷の危険性と非人道性を国際社会に認識させるための活動を推進。

国際協力チームの設立:カンボジア内に地雷対策の専門家を育成する国際協力チームを設立し、他国への支援を行う。

第三国支援:カンボジアをハブとして第三国での人道的地雷対策を支援。

最新技術の開発:AI技術などを利用して地雷除去技術を開発。

要約 上川外務大臣はCMACを訪問し、日本の包括的支援パッケージと日本-カンボジア地雷イニシアティブを発表しました。カンボジアをハブとした三角協力、志を同じくする国や国際機関との協力、最新技術の活用を強調し、地雷の非人道性認識向上、国際協力チーム設立、第三国支援、最新技術の開発を推進する内容でした。

Follow me!

カテゴリー: カンボジア

PAGE TOP