カンボジア王国に対する円借款および無償資金協力プロジェクトに関する署名および覚書の交換
2024年7月6日、カンボジア王国の首都プノンペンにおいて、上川陽子外務大臣とカンボジア王国のソク・チェンダ・ソペア副首相兼外務・国際協力大臣は、円借款および無償資金協力プロジェクトに関する署名および覚書の交換を行いました。
国道5号線改善プロジェクト
プロジェクト概要:プノンペンからタイ国境までの国道5号線の復旧および拡幅プロジェクト(最大82.93億円の円借款)。
ローン条件:金利:TORF + 0.4%(コンサルティングサービス部分は年0.2%)。返済期間:30年(うち10年の猶予期間)。調達条件:アンタイド。
人材育成奨学金プロジェクト
プロジェクト概要:日本の大学で学位を取得するためのカンボジアの若手行政官向け奨学金(最大3.86億円の無償資金協力)。
要約 日カンボジア経済協力では、国道5号線の改善プロジェクトと若手行政官向け奨学金プロジェクトに関する署名と覚書の交換が行われ、交通インフラと人材育成に焦点を当てた協力が強化されました。
今回の訪問での新しい点とこれまでとの相違点
新しい点
包括的支援パッケージの発表:
人道的地雷対策に関する包括的支援パッケージが初めて発表され、地雷リスク教育、地雷除去、被害者支援の各段階での支援が強調されました。
日本-カンボジア地雷イニシアティブの立ち上げ:
カンボジアをハブとした三角協力や最新技術の活用、第三国支援を含む地雷イニシアティブが具体的に示された点。
多岐にわたる協力分野:
インフラ、デジタル経済、安全保障、人材育成など、協力分野が多岐にわたる点。
これまでとの相違点
具体的な支援策の明示:
これまでの訪問では個別のプロジェクトに関する支援が主であったが、今回は包括的な支援パッケージが発表された点。
国際協力の強化:
法の支配に基づく国際秩序の維持や地域および国際問題についての協力が強調され、カンボジアの国際的な立場を高める内容が含まれた点。
技術活用の推進:
AI技術など最新の科学技術を活用した地雷対策が強調された点。
訪問の成果と今後の注目点
訪問の成果
包括的支援パッケージの発表:
具体的な支援策が示され、地雷対策における日本のリーダーシップが強化された点。
多岐にわたる協力分野の進展:
インフラ、デジタル経済、安全保障、人材育成など、多岐にわたる分野での協力が進展し、カンボジアの持続可能な発展に寄与する内容となった点。
国際協力の強化:
法の支配に基づく国際秩序の維持や地域および国際問題についての協力が強化され、カンボジアの国際的な立場を高める内容となった点。
今後の注目点
地雷対策の進展:
日本の包括的支援パッケージと地雷イニシアティブに基づく地雷対策の進展が期待される。
インフラ開発と技術活用:
水関連インフラやデジタル技術分野での協力がどのように進展するかに注目が集まる。
地域および国際問題での協力:
ミャンマー、北朝鮮、イスラエル・パレスチナ、ウクライナ情勢など国際問題に対する両国の協力がどのように具体化されるかが重要となる。