外務大臣上川によるカンボジア首相フン・マネット氏への表敬訪問
7月6日、現地時間午前9時(同日午前11時JST)より約90分間、カンボジア王国訪問中の上川陽子外務大臣は、カンボジア王国のフン・マネット首相に表敬訪問を行いました。概要は以下の通りです。
導入部分 上川大臣は、カンボジアと日本の協力分野が拡大していることを強調し、今後の協力においては、カンボジアの持続可能性の強化と社会的価値の共創に向けて、人材育成と日本の技術活用を進める意欲を示しました。
フン・マネット首相は、上川大臣の訪問を歓迎し、長年にわたる日本と日本国民からの支援に感謝の意を表し、「包括的戦略的パートナーシップ」の下で両国間の協力を進めたいとの意向を示しました。
また、上川大臣が最近のモトロ・ノグチ裁判官のクメール・ルージュ特別法廷への任命を歓迎したことに対し、フン・マネット首相はノグチ裁判官の活躍を期待する旨を述べました。
二国間関係
- 水およびデジタル技術分野 上川大臣は、水関連およびデジタル技術分野での協力を進める意欲を示し、特に5G技術の展開とサイバーセキュリティの強化が議論されました。カンボジアの健康を守るための水関連支援の重要性も強調されました。
- 港湾開発と物流拠点 上川大臣は、シハヌークビル港のハブ港および物流拠点としての開発支援を表明しました。これにより、カンボジアの地域連携が強化されることが期待されています。
- 安全保障分野 上川大臣は、海上自衛隊(JMSDF)のレアム基地への寄港を含む安全保障分野での協力を強調しました。
- 人道的地雷対策 上川大臣は、カンボジアと協力して第三国での人道的地雷対策を推進する意欲を示し、地雷除去技術の開発と国際社会での認識向上を強調しました。
地域および国際問題 上川大臣とフン・マネット首相は、東・南シナ海、イスラエル・パレスチナ問題、ウクライナ情勢、北朝鮮、ミャンマーの状況について協力を確認しました。
要約 上川外務大臣とフン・マネット首相は、持続可能性強化、人材育成、技術活用、インフラ、デジタル経済、安全保障、人道的地雷対策について協力を確認し、カンボジアの発展と地域および国際社会での協力を強化しました。